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秘湯 広河原温泉

「 秘 湯 」と呼ばれる温泉

白川ダム湖畔のコテージ 長井市の隣町、飯豊町の山間にある「白川ダム」湖畔から、更に山形と福島の県境にほど近いところに、本当の"秘湯"と呼ばれる温泉がある・・・・

さて、なぜこのお湯が「秘湯」呼ばわれされるかと言えば、山の奥の奥、林道の終点にあるから・・・・ばかりではない。


夏草に隠れそうな案内板  

白川ダムを右手に見ながら、夏草に隠れそうな案内板に従って、車1台分ほどの幅の舗装路を進むと、かやぶき屋根の集落が数件現れては、過ぎ去っていく。広河原の集落であるが、山あいの棚田も、畑も、野に帰りつつあるような山間の集落である。しばらく進むと山ノ神神社の所で、東沢と西沢に分かれる分岐があり、夏草に隠れるようにして、左側に「広河原温泉7.4km」の看板がある。
 

道はラフロードにかわり、道端の夏草の陰には「石の祠」が見え隠れする。 道幅は、ワンボックスがなんとか走れる程度の車幅。欄干のない橋もある。路肩の崖から流れ出る沢水を、じゃぶじゃぶと越える場所もある。

 

路肩から流れ出す沢水
 

 道を越えて沢に流れ込む水のあるところには、必ずと言って良いほど「落石注意」の看板があり、一斗缶ほどの石やら、ドラム缶ほどの太さの木が転がっている。別に山がハダカな訳ではない。林道脇の山がそれほど急峻なのである。

 

 ラフロードとなった岐点から8Kmほどを走ると、林道の終点。車を降りしばらく歩くと、あっさりと周りを囲んだ場所と、隣接している2階建ての建物が見えてきた。

ここの湯は、炭酸ガスの圧力で噴出する間欠泉を泉源としている。
間欠泉自体はさほど珍しくなく、間欠泉からお湯を引いた湯宿もある。しかし、ここは間欠泉の源泉そのものが湯船!なのである。
湯船のちょうど真ん中に池の噴水のごとく「噴出口」がある。そして、湯船の真ん中にあるパイプから不定期に、湯が吹き上げるというのだから見ているだけでも楽しい・・・
間欠泉そのものに入浴できる温泉というのは、全国を探しても1つ、2つ、らしい。それゆえ、ここが「秘湯」と呼ばれるのである。
湯船の真ん中にあるパイプから出るお湯の勢いは、あくまでも自然の成り行きのため強くなったり、弱くなったりと繰り返し、5〜10分置きに吹き出していた。地元の人の話によれば、1日に1回程度は、隣接する休息所の2階の屋根ほど吹くことがあり、年に数回、10m近くも吹き出すこともあるとのこと。

 

 アニメーションで、お湯が噴出すのをご覧いただけます。こちら
 詳しくは、テキストだけのページを用意しました。よろしければ、こちらもどうぞ。