鄙の影法師ラベル


鄙びた・・、鄙にも希な・・ こだわりがなく、心・ふるまいがさっぱりしていること
 長井は鄙。

 都から遠く離れた道奥(みちのく)のこの地でも、天地(あめつち)にの恵みに支えられ、古く縄文の昔から人々の豊かな生が営まれてきた。
 道奥の王者安部貞任し娘卯の花姫の伝説を残すこの地は、鎌倉時代に長井の庄として栄え、近世には最上川水運の最上流部基地として発展した。
 緑なす山々と五尺の雪は清らかな水を育み、水は豊穣な稲の稔りをもたらす。水と稲は相和し、芳醇な酒を醸す。


「鄙の影法師」来由

「亀の尾」という米がある。百年前の凶作の年、今の山形県余目町の小作農阿部亀治が、稔り皆無と見えた山間の冷水のかかる田で、それでも深く首を垂れている一株の稲を発見。持ち帰り育て上げた品種である。
耐寒性、多収穫、食味の良さ、そうした特徴を兼ね備えた亀の尾は瞬く間に普及、大正時代には東北地方の作付けの四割を占め、日本全土、朝鮮半島へと広まった。
亀の尾の血は脈々と生き続け、ササニシキ、コシヒカリなど、日本の良質米の系譜を辿ると、必ずや亀の尾に行き当たる。

1992年、山形県の新品種”はえぬき・どまんなか”の上市にあたり、長井のフォーク・グループ影法師が「新品種の根底に亀の尾があるなら、百姓の精神も阿部亀治に帰るべし」・・・・と、『余目の亀治さへ』を創作、発表。それが縁となり、阿部亀治の孫にあたる喜一氏より亀の尾の種籾を頂戴する。

1993年、影法師はその種籾を恒例の『体験田植え』で植える。秋、百年に一度といわれる平成大凶作の影響で収量は半分ほどに落ちたものの、亀の尾は稔り、収穫された。
その影法師の亀の尾を東洋酒造が購入、麹米として用い、純米酒を醸造、「鄙の影法師」と名付ける。


純米酒 『鄙の影法師』
720ml 1200円 (送料別)

 ご連絡いただければ、造り酒屋の東洋酒造に取り次ぎ、蔵元より直接発送していただきます。
代金と送料は、お酒と一緒に郵便振替用紙を同封致しますので、お近くの郵便局から振り込んでください。

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メールの宛先:mail@kageboushi.jp




◎ 「鄙の影法師」誕生秘話

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