花崗岩が地球のすさまじいばかりのエネルギーによって、一億年以上も前から隆起してきた朝日連峰。
それ故に登山道は、急斜面〜平坦面の繰り返しを地球エネルギーの造山運動の数だけ繰り返すことになります。
特に、「白兎」と呼ばれる所からの葉山参道は、少なくても七回ほど隆起活動が有ったことを知ることの出来ると言われている道で、200m程度の登山口から1200mの葉山山頂まで約1000mをほぼ垂直登坂する道になります。
山頂の直ぐ下にある「鉾立て清水」と言う水場があるのですが、ここまでは、俗に言う 「胸突き八丁」の急坂
この「鉾立て清水」は、一年中枯れることなく水温5度の水を噴出している所で、葉山山頂近くに降り積もった雪や雨水が花崗岩砂礫層に浸透して、地下水としてその地層の傾斜に沿って移動してきたものが、地層のずれによってそれ以上進めなくなり、その水圧によって自ら穿った穴から自噴しているところで、静かに滲みだしている清水と違って水量は豊富であり、その清水が吹き出している標高(約1000m)から言っても貴重な水場です。
真夏に飲物を14度まで冷やすとすっきりと飲めるそうですから、5度の地下水は汗して登ってきた人には、とりわけ美味しい。
冷たい水で顔を洗い、水を飲めば元気百倍 ここの水でお茶をいれると、格別な味がしますョ・・・
また、ちょうどこの季節山頂付近では、根曲がり竹のタケノコの季節です。
このタケノコはアクぬきせずに直ぐ食べられるので、登山道の脇の竹薮にちょっと潜り込んで、取って行き山頂での昼食時、コンロで沸かしたお湯に味噌と鯖の水煮缶と共に入れてタケノコの味噌汁にすると、とっても美味しいです。
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