徒然日記 次へ進む 前に戻る ホームに戻る
筑紫哲也 NEWS23 in 山形 /1999.10.15
その 3 NEWS23 顛末記《影法師再び・・》
これが噂?の『他事争論』ボード  一週間ほどして、10月15日に再度山形からNEWS23放送を行うと連絡が入って来ました。
 ちょうど前回の予定日だった10月1日のあたりは、お百姓が本業の横澤・遠藤の二人にとっては、ようやく稲刈りのすべてが片づいて疲れがピークだったようで、最初の予定がはからずも大きな事件によって流れたのは、体調面から言えば幸いだったのかもしれない・・・・と言えるほど、このころになると絶好調!?の二人でありました。

 10月15日、 地元の中継局となるテレビユー山形(TUY)は、3時ごろから遠藤家の前で仕込みを始めました。
 ニュースの生中継となるとその、機材の量も半端でないようです。中継経路としては地上波でTUYの局まで途中一カ所で中継して、NTTのマイクロウェーブで東京のTBSへ。この為に遠藤家の前に中継車が一台と、20kmほど離れた山の上に一台、で都合二台の中継車とスタッフが必要・・
 "万が一"を考えて、衛星中継の回線きの中継車を配置。この車はパラボラが屋根に付いているもので、地上波中継車よりは一回りデカイ奴です。その為か電源回りも余裕があるようで、中継機材の多くがこの車から電源供給されいたようです。
 それに、高所からの絵を撮るためにゴンドラの付いた高所作業車(建築現場なんかで見るヤツです)が一台。
 それでスタッフ総数は、現場だけで30数名を数えました。そのスタッフの中には、以前の番組を作った時の「顔なじみ」、意気投合した”秋田の照明屋さん”とか、この放送局が開局してから親しくしてくださっている人たちの顔も見えていました。
 ”馴染みの顔”ってのは、こんな場合はけっこう心強いというか、私たちが現場に和むのも早かったりしますが、当の現場のスタッフは大変です。なにせ、全国中継の生放送ですからね。撮り直しはきかないし・・・・

 前回の反省(笑)から、今日は放送用におよそ20名分のいも煮を仕込む予定。その量は、里芋5kg、平こんにゃく、ネギ、マイタケ、シメジ、牛肉が2kgと言ったところかな。
 山形風「いも煮」を美味しく仕込む第一のポイントは、当たり前だけれど「里芋」が新鮮であること。
 その”新鮮”もイモの皮を剥いてからなるべく早く調理にかかることなのですね。このあたりでもスーパーなどで皮を剥いたイモがビニールのパックに水入り状態で売られているけれど、ちょっと古いと里芋は堅くなってしまいます。それで、八百屋さんに皮を直前に剥いてもらうべく頼んでいたのです。
 ところが、八百屋の親父さん。3時30分に材料を取りに行く予定になっていたのに、行った八百屋の店先でイスに腰を下ろして、まだイモを剥いている最中(‥;) 
 この辺りの八百屋さんは注文を受けてから皮を剥くので、洗濯機ような機械仕掛け自動皮剥機を持っているのですか、イモが小振りだったりするときれいに剥ききけれなくて、やっぱり最後は手作業になるのですね。小刀でせっせと小振りなイモの剥き残しの皮を削ってらっしゃる。あと、30分はかかるとのことで、とりあえず手ぶらで現場もどります。どうも、いも煮に関しては心配の種が尽きない(^^;)

 心配した天気も、何とか持ちこたえそうな空模様。TUYのスタッフがパタパタと走り回る現場をデジカメ撮り回って邪魔しているうちに、4時を回ったので八百屋さんに再び車で走る。
 心配したいも煮の材料がそろって、後は遠藤さんの奥様とばあちゃんに手渡すと仕事が無くなるので、TUYの松田明子アナウンサーと仕事が無いねぇとウダウダしていると、横澤と青木の両氏が現場入りです。

機材のほんの一部
ハイアングルを撮影するための車
衛星中継車
座り位置を確認
撮影打ち合わせ
位置割りが続く