第2回さわのはなネットワーク(1998,01)

 1月25日山形市の霞城公民館で行いました「さわのはなネットワーク」についてご報告いたします。参加者は13名と少なかったものの農家6名(直販実践3名)、流通・米販売8名(作付け1名)とバラエティに富み、広範な情報交換が行われました。

1 さわのなは倶楽部の直販の実践報告      
                             さわのはな倶楽部   遠藤孝太郎

2 平成9年の水稲作柄・品質・食味について  農業コンサルタント 
                             さわのはな育種者   鈴木 多賀

上記2つの話題提供の後、質疑応答に入りました。

話がかなり広範でつっこんだ内容となったため私の印象に残った事項を中心にご報告いたします。

さわのはなの栽培に関して

1 倒伏しやすいという印象が強くて取り付きにくい。

   肥料を押さえ加減で栽培すればそれほど難しいものではない。

2 実際に作付けしてみると大獲れはしないが冷害の年でも収量の低下が他の
   品種に比べて少ない。

3 他の品種に比べて腹白の米が出やすいのでは。

   登熟後期まで稲が生きていれば腹白にはならない。

 農家参加者の半数ほどしかさわのはなの栽培経験がないためか、質問の多くが流通関係者から出された。

さわのはなの流通について

1 さわのはなの評価は新品種が登場した中でも、十分に通用する食味を持っ
   ている。
2 生産者の直売、従来からのルートでの市場の拡大と両面の販売方法がある
   が、いずれの方法とも食味の良さを訴求する方法で取り組んで行くしかな

   い。そのため食味の良い米を安定して供給できる生産体制が必要である。

3 食味を十分に生かす、安定した栽培技術を確立する必要がある。そのため
   情報交換、研修、技術指導が必要ではないか。

4 市場での知名度を上げるため、ある程度まとまった生産量が必要である。

 流通面では積極的な意見が多数出され、米流通の活性化、農村の活性化のための起爆剤的な期待がさわのはなに寄せられた。一方で生産者の栽培技術のレベルが流通の期待するものに十分に応えられるものではなく、一層の取り組みが求められた。

 さわのはなネットワークの今後について

 第2回目のさわのはなネットワークは各々の期待が強い形で表明され、大きな刺激を受けることが出来たと思います。今後この会の方向についても多数の意見が出されました。
 出された意見を踏まえ、栽培技術の確立、流通の方法、問題点を深める事に目的を集約し、積み重ねのできるような会の提案をしたいと思いますのでしばらく時間をいただきたいと思います。
なお、先日参加いただいた方には参加者の名簿を同封しておりますのでご覧いただきお互いの情報の交換にお役立ていただきたいと思います。

 さわのはなの種子について

 現在まで約20haほどの準種子の注文をいただいております。

作付けを予定されていてまだ注文していない方はお早めのお願いいたします。 なお、種子のご案内の中で、20kg以下の注文ができないようにとれる記述がありましたが、少量の注文にもお答えいたしますのでよろしくお願いいたします。

 原種からの種子の供給は平成11年春を予定しております。

 栽培方法等で心配な事がありましたら、お気軽にご連絡下さい。

                     さわのはな倶楽部 遠藤孝太郎

                     993-0035 山形県長井市時庭1409
                         TEL 0238-84-6445
                         FAX 0238-84-1963


「さわのはな」ネットワーク ・・・・・・Vol,1

「さわのはな」ネットワーク ・・・・・・Vol,2

 一つ前に戻る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さわのはな」その生い立ちと歩みに進む

 影法師のホームページへ・・・・・・・・・・・・・・